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とある魔術のindex_html

すきなものについて語ります

練習したい

音楽 バイオリン

毎朝の支度をしたあとで、楽器のチューニングをして基礎音階練習をする。これはなんだか瞑想的だなぁとよく思う。

チューナーの針がピシっと中心をとらえる音を狙って鳴らす。揺らぎのないはっきりした音を出す。なるべく継ぎ目のわからないように弓を返して次の音を正確に出す。これの繰り返し。

季節によって楽器の状態は結構変わるし、しばらく弾けない期間があるとチューニングはすぐに狂う。ペグをぐりぐり回して固定したら、今度は自分の状態がわかる。集中できる精神状態かどうか、力みすぎたり脱力しすぎたりしてないか。焦ってないか。

瞑想、という行為そのものは私はあまり合わないというか、目を閉じていると却っていろいろ気になってきてしまうのだけど、音階練習だとうまく自分のためだけの時間を用意できるように思う。

学生時代に鍵盤楽器を習っていた頃は練習あんまり好きじゃなかったけど、最近は楽器弾けない日が続くとストレスが溜まる。出張したときもなんとかして練習できるといいんだけどなー。

いつも自分のレベルに合ってない曲ばかり練習している。どう考えても無謀な譜面ばかりやりたいといって持ってくる生徒に対し、先生は咎めたりせずに一緒に攻略方法を考えてくれるので感謝しかない。どんなに難しいフレーズでも要素を分解してしつこくしつこく弾けないところを繰り返し練習すれば、だんだん形になってくることがわかったのは、デジタルなものにばかり触れてきてた自分にとってはかなり画期的なこと。

ただし弾けるとはいっても音符をそのままなぞることができるという段階に過ぎない。バイオリンの世界だとそれは最低限のことだというのは念頭に置いておかねばならない。弾けるじゃなくて聴かせられるようになるのが、バイオリン初心者から中級者への大きな隔たりだと思う。初心者の域を脱するまでに5年とか10年とかかかったりするのかと思うと恐ろしい世界である。 五嶋龍さんの子供時代の演奏とかYoutubeで見てみると、聴かせられるようになるには練習時間だけが重要じゃないって気がしてしまって、どうしてもその表現力がすぐに欲しくなる。実際は龍少年は幼くともめちゃくちゃ練習してるはずだけど。


1995 - Ryu Goto Plays Paginini at age 7

最近はそういうことばっかり気になって、ついビブラートかけまくろうとしたり弓を大きく動かそうとして力みがちになっている。どうやったらもっとなめらかでつやのある音になるのか。その手応えがまだまだ全然得られない。

サイレントバイオリンほしい

これがあれば深夜でも家で練習できる。 でも、手が小さくて普段7/8サイズのバイオリンを使ってる私には、フルサイズだとでかい問題がある。 分数サイズのサイレントバイオリン、出ないかなぁ。

さんぽ

音楽
Napple Tale 妖精図鑑 - さんぽ - - YouTube
3年もこの曲に取り組んでいる。
たった1分ちょっとの短い曲で、聴いた感じだと難しそうには思えないが、いまだにちゃんと弾けない。
それでも今日の合奏では自分のなかでちょっと進歩が見られた気がする。曲の全体像は頭にあるから、こまかいところを取り出して完成度を上げたい。さんぽなんだから軽やかにいきたい。

ときどき個人練を録画して演奏を客観的に見る訓練をしている。自分の演奏はまだまだ弓の動きに無駄が多いし、なめらかに返せてなくて納得いかない。あと表情にかわいげがない。下手なので見るのは苦痛をともなう。
それでも数ヶ月前の録画と比較すると上達してないわけじゃないことを実感できる。すぐには変化のわからないものも、記録することで長期的にはどう変わったのかわかるのは便利。

青春の一冊、妹尾河童『少年H』

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE

http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/pdmagazine

私にとって青春の一冊は妹尾河童の『少年H』。

少年H(上) (講談社文庫)

少年H(上) (講談社文庫)

少年H(下) (講談社文庫)

少年H(下) (講談社文庫)

高校に入学したとき、アナウンサー志望の友人に誘われてなんとなく放送部に入部した。
放送部では、コンテストに向けてアナウンスや朗読の練習をする。 アナウンスと朗読のどちらを練習するかは、主に本人の声質によって振り分けがなされる。声質にハリがあり高い声の部員はアナウンスに振り分けられ、低くこもった声の部員は朗読に振り分けられる。私は朗読に憧れていたが残念ながらアナウンス配属だった。

『少年H』は、私が高校1年生のときの朗読部門の課題テキストだった。朗読部門では小説から好きな箇所を抜粋して、1分半ほどの制限時間で読み上げる。アナウンス配属の私は朗読の課題テキストには縁がなかったが、校内で先輩たちがこの本を朗読する姿にはいつも心惹かれた。

なかでも部のエースだった大西先輩が読み上げる『少年H』は格好良くて、何度も練習風景を見るうちに、いつのまにか先輩の抜粋したシーンを暗記していた。
「そのとき、10メートルほど離れたあたりから、うっ、うっ、といううめき声が聞こえた。……」
焼夷弾の直撃を受けた子どもが苦しみ死んでいくのを見ている人々のシーン。

大西先輩の朗読は予選をらくらく勝ち抜き、県大会も勝ち抜き、全国大会の決勝まできた。 母校は当時、全国大会にようやくいけるかどうかというレベルだったので、決勝出場できるというのは初の快挙だ。 決勝の舞台はNHKホール。紅白歌合戦が行われる国民的ホールである。暗闇と静寂に包まれたその舞台にひとり先輩の白いシャツがライトに照らされて光って、呼吸さえはばかられるような1分半だった。先輩の声には震えも力みもなく、観客である自分のほうがよっぽど緊張していたのかもしれない。
「その顔に、揺れる炎の色が映って、赤かった。」
最後の一文が響くと死や静止としか言いようのない空気が充満して、実際は1000人以上いるであろうホールに誰もいないんじゃないかと思った。
先輩は見事全国優勝を勝ち取った。

それからの2年間は先輩の姿を追いかけて、部員が一丸となって全国優勝を目指した。入部動機があいまいだった自分にもスイッチが入り、熱狂的な部活動生活を送るようになって、こういうことを書くのこっぱずかしいけど良い経験だったと思う。
大西先輩や私を放送部に誘ってくれた友人はアナウンサーになる夢をかなえたし、ドラマ作品の脚本を担当していた友人は漫画家に、ドキュメント作品をつくっていた友人は記者に、何でも屋だった(ぱっとしなかったともいう)私はWebサービスのディレクターになり、当時の経験が生きた仕事に就いている人が多い。
全国大会のあの熱気と、彼ら彼女らのことを思い返すたびに、あの頃の延長線上に今があることを実感する。

本番を終えた

音楽

演奏会本番が終わった。観に来てくれた友人や同僚はみんな楽しんでくれたようで嬉しい。たくさん差し入れやお疲れ様メッセージを頂いた。

自分の演奏は、短い準備期間だったわりには形になっていたように思う。暗譜しきれず譜面にかじりつき気味になってしまったのは反省点だけど、プルトで音を合わせるっていうのがちょっと掴めた。

奏者募集が数分で終わるほど人気のアマチュアオーケストラだけあって、経験豊富なメンバーが多くて刺激を受けた。初合わせでも難なく弾けるのは当たり前だし、練習の出席率も高いし、運営にも協力的ですべてがスムーズに進んでいく。すごい。ある種ウォーターフォールというのか、順序良く物事が決定していって手戻りのない運営ってかんじだった。

いちメンバーとして参加していて、自分たちのつくろうとしているコンサートの目指す完成形を明確にイメージしやすかったように思う。だから自分の演奏の完成度がどのくらい足りていないのか察知できたし、日々の個人練習に反映出来たんだろうなー。なるべく早い段階でビジョンを共有するというのは有効そうなので取り入れてみたい。

アマチュアオーケストラに乾杯!:素顔の休日音楽家たち

アマチュアオーケストラに乾杯!:素顔の休日音楽家たち

今回参加したオーケストラは、この本にも取り上げられていた。