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すきなものについて語ります

弦を替える

降り積もる松脂。

このバイオリンが私の元に来てからはじめて弦を交換した(写真のは古い弦だけど)。 手汗が出やすい人は弦がすぐに錆びて3ヵ月ペースで交換するらしい。私の手は常にカサついているのでそんなに錆びず、8ヵ月も同じ弦を使っていた。

新しい弦は、より柔らかい音がするというエヴァ・ピラッツィに挑戦してみようかと思っていたけど、いざAmazonでカートに入れたときの5桁の金額を見て挫けた。

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結局これまで使っていたのと同じドミナントの弦を購入。こっちはエヴァ・ピラッツィの半額くらいで買えます。もっと上手くなったらエヴァ・ピラッツィに挑戦したい。

楽器に張られたばかりの弦は音程が狂いやすいと聞いていたので身構えていたけど、今回はそれよりも弾き心地の変化が驚きだった。

弓との接地面がなめらかで、指でおさえるとつるつるする。 音色もがさがさした音が減って、つんと澄ました音になった気がする。ちょうど読んでいる倍音の本によると、[非整数次倍音]が減って〈整数次倍音〉が増えたという感じなのかもしれない。

倍音 音・ことば・身体の文化誌

倍音 音・ことば・身体の文化誌

この本は音の捉え方について書いていておもしろい。母音は〈整数次倍音〉の多い音なので、母音を多用する日本語を母語とする人は、〈整数次倍音〉を聴くと脳では言語として処理される、とかそういう感じ。

バイオリンでは、指板寄りの位置で鳴らすと小さく柔らかい音に、駒寄りで鳴らすとガサガサした音になる。これはそれぞれ〈整数次倍音〉を多く含む音と[非整数次倍音]を多く含む音と置き換えて良さそうなので、演奏する際、音にどんな意味性をもたせたいのかを考える上で参考にできると思った。

頭のなかでイメージする音と、発する音の成分を近づけていけるようになりたい。